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シミュレーションゲームのプレイ日記です。カテゴリを選ぶと、古い順(つまり最初から)読むことが出来ます。ネタバレに考慮していませんのでご注意を。 【記事一覧】にて直接個別記事の閲覧が可能です。

牧場/イノセント

僕の生まれた日

 「イノセントライフ――新牧場物語

 冬の月33日金曜日。

 今日、僕はこの世界に生まれた。
 僕の名前はイーノ。ロボットでもヒトでもない、イノセントライフという存在。
 目が覚めると、僕を作った人――ホープ・グレイン博士が僕を温かく迎えてくれた。
 博士が言うには、僕がヒトらしくなるためには、命の大切さを知らなきゃいけないらしい。

 その後、博士に連れられて応接間に行くと、博士のお知り合いのガヤックさんがいた。
 どうやら博士、僕が命の大切さを知れるように、と、イースター遺跡の土地をまるまる買ってくれたらしい。ガヤックさんは、僕がすごく期待されている証だと笑ってた。
 ガヤックさんは、僕に農作業のやりかたを教えてくれるんだって。
 博士から、博士が昔使っていたじょうろを受け取って、僕はガヤックさんの家に向かった。途中、道端の草むらに誰かがいたようなんだけど、よく判らなかった……。

 今の季節は冬だけど、ガヤックさんは、ライフファーム(これも博士の発明品なんだって)というバーチャル畑を使って農作業のやり方を教えてくれた。僕は教えられた通りにしただけなんだけど、ガヤックさんは筋がいいって誉めてくれた。
 その後、ガヤックさんの奥さんのマレーネさんが庭にやってきて、僕にお茶を勧めてくれた。
 寒かったし、ちょうど練習も終わったから、僕とガヤックさんは家の中に入った。

 今日は、そのままガヤックさんの家に泊まることになった。
 今書いているこれは、博士に書くように言われた日記。毎日何があったか、何を見たか、何を感じたかを書いていくことは、僕が命の大切さを知るためのいい手助けになってくれるって、博士は言ってた。僕にはよく判らないけど、博士が言うんだったら、きっとそうなんだろうな。

 明日は、どんな一日なんだろう。

マルシア

 「イノセントライフ――新牧場物語

 冬の月34日土曜日。

 ガヤックさんの家で目が覚めたら、もう15時だった……。どうやら昨日は、思ってたより疲れていたらしい。ちょっとしか耕していないのにな。
 1階に降りると、マレーヌさんがご飯を用意してくれていた。
 僕は、ヒトじゃなくてイノセントライフだから、別にご飯を食べる必要はない。でも、ロボットじゃないから、ご飯を食べることも出来る。マレーヌさんは、テーブルに座って美味しいご飯を食べることは大切だと言った。
 よく分からなかったけど、確かにマレーヌさんのご飯は美味しかった。
 それだけじゃなくて、マレーヌさんは、種を入れるための種袋を一つくれた。

 しばらくして、ガヤックさんたちのお孫さんのマルシアがやってきた。
 ガヤックさんみたいにせっかちな子で、マレーヌさんは笑ってたっけ。
 そういえば、僕がヒトじゃなくてイノセントライフであることは、博士とメイドのヴィータ、ガヤックさんとかの、限られた人しか知らないらしい。マルシアや他の人は、僕を博士の親戚の子だと思ってるようだ。マルシアは、ヴォルケーノタウンに他所から人が来るのは珍しいから嬉しい、ってはしゃいでた。
 マルシアはほんとに元気な子だと思う。そういえば、マルシアは、昨日僕が妙な気配を感じたあの場所で、「昔妖精を見たことがある」と話してくれた。昨日のあれも妖精だったのかな……。

 その夜は、博士とガヤックさんとマルシアと、みんなでご飯を食べた。ヴィータが作るご飯は美味しい。マレーヌさんの作るご飯も美味しい。
 ご飯が終わってから、博士はこんなことを言ってた。
「人の心や命の大切さを知るためには、知識だけではどうしようもない」
 僕にはまだ、よく判らない。

イースター遺跡へ

 「イノセントライフ――新牧場物語

 冬の月35日日曜日。

 今日は、遂にイースター遺跡へ行く日だ。
 博士は「旅立ちの日」って言ってた。でも、僕が目覚めてシャインポットから出てきたのは、もう夕方だった。
 ヴィータに教えられて博士のいるお墓のところに行くと、博士もちょうどこっちに来るところだった。しばらくお喋りをしてから、僕はイースター遺跡に向かうことになった。

 僕を迎えに来たのは芸術家のムーンライトさん。イースター遺跡の一階に住み着いているらしい。すごく変わった人だった。服装も、言葉も。
 イースター遺跡のことをすごく好きみたいで、年月を経たからこそ美しい、みたいなことを話してた。僕はというと、こんなに古ぼけた建物を見たのは初めてで、ただただ圧倒されてたけど。

 古ぼけていたのは外側だけで、内部の僕の部屋は、博士の家と変わらない設備が整っていた。市場直送の冷蔵庫、最新型のモニター、キレイな家具と食卓、清潔なバスルーム……。ムーンライトさんは「博士の愛情だ!」とか言ってたっけ。僕は、正直ちょっとだけほっとした。

 ムーンライトさんが帰っていって、僕はその日はもう寝ることにした。
 明日からは、春だ。

始めの一歩

 「イノセントライフ――新牧場物語

 春の月1日月曜日。

 その日は、いきなり「知らないジジイ」に起こされた。
 その人は、遺跡の1階に住んでるブランコと名乗った。ムーンライトさんと一緒だ。やっぱり博士の知り合いらしい。もしかしたら、友達なのかも知れない。

 ブランコ老人は、僕の最初の畑仕事を見守りに来たらしい。……暇なのかな。

 なんと、ブランコ老人は、夜明け前に少しだけ畑を耕していてくれていた。
 それだけじゃない。畑には、町の学校ヴォルケーノスクールの生徒たちがやってきていた。その中には、もちろんあのマルシアもいる。僕は博士の方針でスクールには通わないけれど、シャロン先生は出来ればみんなと友達になってあげてほしいと言っていた。

 畑そのものは広いけど、封印されてる場所が殆どで、実際に耕したり出来る場所はそんなにない。
ブランコ老人の話では、大昔、イースターの民とヴォルケーノの民が戦争をして、それに怒った精霊たちがこの大地を封印してしまったらしい。でも、ヒトが自分の手で畑を耕し、作物を育てるならば、精霊たちは畑の封印をまた解いてくれるんだって。
 ブランコ老人は、精霊たちが怒ったまんまだと、いつかはイースターだけじゃなくて島全体が滅んでしまうかもしれないとも話した。
 ……ほんとなのかな。

 取り敢えず、こうやって僕のイースター暮らしは始まった。
 まずは、今日植えたカブが実るまでは、イースターから出ないようにしよう……。

訪問者

 「イノセントライフ――新牧場物語

 春の月2日火曜日。

 起きて畑に行ったら、町の人が二人来ていた。
 一人はチャールズ・グレムリーさん。町長の息子さんだ。で、もう一人はマルコ・バンクスさん。バンクス・コーポレーションという大きな会社の社長さん。ちょっと信じられないけど、マルシアのお父さんでもある。
 二人とも、僕がイノセントライフであることを知る、数少ない人物だ。

 二人は、博士のやることに異論は挟まないけど、でも、無理なんじゃないかって言ってきた。
 二人とも、このテクノロジーの時代に、精霊とか妖精とか信じてないらしい。僕も、本当に精霊とかがいるのかは判らない。でも、博士がやれっていったことだから、畑は一生懸命頑張るつもりだ。

 二人はそれだけ話すと行ってしまった。
 何しに来たんだろう。

 それはそうと、昨日蒔いたカブが芽吹いていた。
 まだまだ小さくて、これが普段知ってるあのカブになるなんて、ちょっと信じられない。

また訪問者

 「イノセントライフ――新牧場物語

 春の月3日水曜日。

 次の日の朝、また訪問者がいた。
 今度は、ショップ・ミリオンの店長ミリオンさんと店員のレニーさん。

 二人が帰ってから、畑の世話をして、僕は部屋に戻った。
 ふと、マレーヌさんの「美味しいものを食べることをしたほうがいい」という言葉を思い出した。ちょうどテレビをつけてみると、ドロシーのクッキングライフという番組をしていた。僕は、お茶やコーヒーの入れ方を学んだ。
 これから少しずつ、料理も覚えていこうと思う。今日の紅茶は、蒸らし時間が足らなかったのだろうか、色がちょっと薄かったけど……。

カブの葉

 「イノセントライフ――新牧場物語

 春の月4日木曜日。

 今朝畑に行ってみたら、カブの葉が大きくなっていた。
 地面の中でも、あの真っ白なカブが少しずつ大きくなっていってるのかも知れない。

 そういえば、今日はブランコ老人が畑に来ていた。ちょうど水汲み場の前にいたから「邪魔です」って言ったら、「十年早いわ!」と怒られた……。
 でも、水汲み場の水面に映る空は、真っ青で綺麗だと思う。

 ところで、今日は紅茶を上手に淹れられた。
 すごくいい香りがした。

初めての収穫

 「イノセントライフ――新牧場物語

 春の月7日日曜日。

 今日はカブが実る日だ。
 わくわくした気持ちで、いつもより早く目が覚めた。暇だから紅茶でも淹れようと思ったら、部屋にムーンライトさんとブランコ老人がいた。びっくりした。朝早かったからか、ムーンライトさんは立ったまま寝てたけど……。

 畑では、カブの葉っぱはもっと大きくなっていて、根元からはあの真っ白なカブが顔を覗かせていた。張り切って引っこ抜くと、まるまるとしたカブの実が出てきた。スーパーとかで売ってる、冷蔵庫に入っている、あのカブだ。
 あんな小さな種だったのが、毎日水をやって世話をしたら、こうやって大きくなったくれた。
 そう、これは僕が育てたんだ……。

 ブランコ老人の見守る中、僕は9個のカブを収穫し、出荷した。
 これで、お金が手に入る。また、カブ以外の作物の種も買えるようになるだろう。

 今日は日曜日だから、博士のところで健診――メンテナンスを受ける日でもある。
 ムーンライトさんに、ヴォルケーノまで連れて行ってもらった。そういえば、ムーンライトさんは、森で見つけたという壊れたロボットを連れていた。博士に見てもらいたいのだとか。どんなロボットなんだろう。
 家についた僕たちを、博士は温かく迎えてくれた。
 初めての農作、イースターでの日々、そういったものを、博士は僕の記憶しているデータから知ることが出来たようだった。シャインポッドの中は心地よくて、博士の愛がそのままそそがれているかのような錯覚さえ覚えた。
 初めてのメンテナンスは時間がかかり、僕はいつの間にか眠ってしまったらしい……。

新しい一週間

 「イノセントライフ――新牧場物語

 春の月8日月曜日。

 目が覚めると、ヴィータが美味しいご飯を作ってくれていた。
 僕も料理の練習を始めたけれど、最近ようやく紅茶を淹れられるようになったばかり。いつかはこんなすごい料理も作ってみたいって思う。

 外にはミリオンさんとマルシアが迎えに来ていて、ヴォルケーノタウンを案内してくれた。マルシアは自分の家よりおじいさんのガヤックさんの家の方が好きだと言ってた。僕は、博士の家の方が落ち着くかな。イースター遺跡も悪くないけど。
 マルシアは新しい種袋と種を渡してくれた。アスパラの種らしい。連作作物のアスパラは、カブとはまた違った育ち方をするんだろう。

 その後、せっかく送ってもらったんだけど、自分の足でもう一度ヴォルケーノの方にいってみた。
 というのは、ショップ・ミリオンに寄ってみたかったから。
 中にはカブ、ジャガイモ、アスパラ以外にも、きゅうり、きゃべつ、チューリップと、ほんとに色々な種があって、僕はすごく楽しくなった。540Gしか持ってなかったから、そんなにたくさんは買えなかったけど……。

切る料理

 「イノセントライフ――新牧場物語

 春の月11日木曜日。

 毎日少しずつ作物が育っていく様を見るのは、面白い。
 昨日はただの土だった場所に、今日は小さな芽が出ていた。アスパラガスの芽だ。小さな芽が3つも出ていた。あれが、何日かしたらよく知っているあの長いアスパラガスになるのだと思うと、ちょっとだけ不思議だ。

 ドロシーのクッキングライフの放送内容が更新されていた。今週は切る料理らしい。
 ドロシーはテレビで言っていた。「リズミカルに、好きなように切ればいい」と。だから、僕はその言葉通り、冷蔵庫にあった野菜をメチャメチャに切ってみた。
 やっぱりヴィータが作るような、きれいな見た目にはならなかったけど、でも、どうにか食べられそうだ。
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