2008/06/2309:50雨の日
「イノセントライフ――新牧場物語」
春の月20日土曜日。
起きたら雨だった。
雨の日は、水遣りをしなくていいから楽だ。
ということで、今日はコーヒーを淹れるのにチャレンジしてみた。
最初はなんとなくで淹れてみたら、やっぱり失敗した。次は豆の量を考えて淹れてみたら、色が薄くなってしまった。豆が少なすぎたのかもしれない。三回目で、ようやっと普通のコーヒーっぽくなった。
雨の日は、楽だけど、やることがないから、ちょっとだけ退屈だ。
そういえば、パンジーがまた開花してた。ハーバルガーデンに連絡して刈り取ってもらわないといけないな。
春の月20日土曜日。
起きたら雨だった。
雨の日は、水遣りをしなくていいから楽だ。
ということで、今日はコーヒーを淹れるのにチャレンジしてみた。
最初はなんとなくで淹れてみたら、やっぱり失敗した。次は豆の量を考えて淹れてみたら、色が薄くなってしまった。豆が少なすぎたのかもしれない。三回目で、ようやっと普通のコーヒーっぽくなった。
雨の日は、楽だけど、やることがないから、ちょっとだけ退屈だ。
そういえば、パンジーがまた開花してた。ハーバルガーデンに連絡して刈り取ってもらわないといけないな。
2008/06/2209:52僕の花畑
「イノセントライフ――新牧場物語」
春の月15日月曜日。
一昨日ぐらいから、花が蕾をつけているのは気付いていた。
今日、農場に上がったら……いっせいに花開いていた。
思わず僕は、その場に立ち尽くしてしまった。
色とりどりのチューリップとパンジー。合計18株しかないけど、でも、すごく綺麗だった。赤、ピンク、橙、紫、黄色……一つ一つの種が、違う色の花を咲かせるなんて、思ってもみなかった。
この花は、ハーバルガーデンという番組を通じて、専門の業者さんに切ってもらう。そのまま出荷と言う形になる。花はデリケートで、他の野菜みたいに手でぶちぶちちぎって収穫と言うわけにはいかないからだ。
忘れないうちに連絡を入れておかないと……。
春の月15日月曜日。
一昨日ぐらいから、花が蕾をつけているのは気付いていた。
今日、農場に上がったら……いっせいに花開いていた。
思わず僕は、その場に立ち尽くしてしまった。
色とりどりのチューリップとパンジー。合計18株しかないけど、でも、すごく綺麗だった。赤、ピンク、橙、紫、黄色……一つ一つの種が、違う色の花を咲かせるなんて、思ってもみなかった。
この花は、ハーバルガーデンという番組を通じて、専門の業者さんに切ってもらう。そのまま出荷と言う形になる。花はデリケートで、他の野菜みたいに手でぶちぶちちぎって収穫と言うわけにはいかないからだ。
忘れないうちに連絡を入れておかないと……。
2008/06/2109:48春祭り
「イノセントライフ――新牧場物語」
春の月14日日曜日。
今日は健診の日だ。
農場に上がると、アスパラガスが大きくなっていた。収穫できるみたいだったから、すぐに収穫して出荷ポッドに放り込んでおいた。多分、まだ成長しきったばかりだからなんだろうけど、収穫したアスパラガスは柔らかくて、そのままかじりついてもよさそうな感じだった。
少しは残しておいて部屋での料理の練習に使えばよかったかな……。
まだまだアスパラガスには収穫できない若い芽もあるから、それが育ったら、今度は全部出荷しないようにしよう。
博士のところで健診を受けたあと、ガヤックさんがやってきた。
なんでも、春の最後の日曜日(28日のことだとすぐにわかった)に、「春祭り」というお祭りを開くらしい。そのときに、僕が育てた野菜を奉納したいのだとか。かぶとじゃがいもはガヤックさんが作るから、それ以外の野菜を作り、出荷しておいてほしいと頼まれてしまった。
……今朝出荷したばかりのアスパラガスで十分かな。
どうやら、春祭りに野菜を奉納すれば、お礼に北の川の橋を直してくれるらしい。
……どこだろう、それ。
春の月14日日曜日。
今日は健診の日だ。
農場に上がると、アスパラガスが大きくなっていた。収穫できるみたいだったから、すぐに収穫して出荷ポッドに放り込んでおいた。多分、まだ成長しきったばかりだからなんだろうけど、収穫したアスパラガスは柔らかくて、そのままかじりついてもよさそうな感じだった。
少しは残しておいて部屋での料理の練習に使えばよかったかな……。
まだまだアスパラガスには収穫できない若い芽もあるから、それが育ったら、今度は全部出荷しないようにしよう。
博士のところで健診を受けたあと、ガヤックさんがやってきた。
なんでも、春の最後の日曜日(28日のことだとすぐにわかった)に、「春祭り」というお祭りを開くらしい。そのときに、僕が育てた野菜を奉納したいのだとか。かぶとじゃがいもはガヤックさんが作るから、それ以外の野菜を作り、出荷しておいてほしいと頼まれてしまった。
……今朝出荷したばかりのアスパラガスで十分かな。
どうやら、春祭りに野菜を奉納すれば、お礼に北の川の橋を直してくれるらしい。
……どこだろう、それ。
2008/06/2009:31切る料理
「イノセントライフ――新牧場物語」
春の月11日木曜日。
毎日少しずつ作物が育っていく様を見るのは、面白い。
昨日はただの土だった場所に、今日は小さな芽が出ていた。アスパラガスの芽だ。小さな芽が3つも出ていた。あれが、何日かしたらよく知っているあの長いアスパラガスになるのだと思うと、ちょっとだけ不思議だ。
ドロシーのクッキングライフの放送内容が更新されていた。今週は切る料理らしい。
ドロシーはテレビで言っていた。「リズミカルに、好きなように切ればいい」と。だから、僕はその言葉通り、冷蔵庫にあった野菜をメチャメチャに切ってみた。
やっぱりヴィータが作るような、きれいな見た目にはならなかったけど、でも、どうにか食べられそうだ。
春の月11日木曜日。
毎日少しずつ作物が育っていく様を見るのは、面白い。
昨日はただの土だった場所に、今日は小さな芽が出ていた。アスパラガスの芽だ。小さな芽が3つも出ていた。あれが、何日かしたらよく知っているあの長いアスパラガスになるのだと思うと、ちょっとだけ不思議だ。
ドロシーのクッキングライフの放送内容が更新されていた。今週は切る料理らしい。
ドロシーはテレビで言っていた。「リズミカルに、好きなように切ればいい」と。だから、僕はその言葉通り、冷蔵庫にあった野菜をメチャメチャに切ってみた。
やっぱりヴィータが作るような、きれいな見た目にはならなかったけど、でも、どうにか食べられそうだ。
2008/06/1921:07新しい一週間
「イノセントライフ――新牧場物語」
春の月8日月曜日。
目が覚めると、ヴィータが美味しいご飯を作ってくれていた。
僕も料理の練習を始めたけれど、最近ようやく紅茶を淹れられるようになったばかり。いつかはこんなすごい料理も作ってみたいって思う。
外にはミリオンさんとマルシアが迎えに来ていて、ヴォルケーノタウンを案内してくれた。マルシアは自分の家よりおじいさんのガヤックさんの家の方が好きだと言ってた。僕は、博士の家の方が落ち着くかな。イースター遺跡も悪くないけど。
マルシアは新しい種袋と種を渡してくれた。アスパラの種らしい。連作作物のアスパラは、カブとはまた違った育ち方をするんだろう。
その後、せっかく送ってもらったんだけど、自分の足でもう一度ヴォルケーノの方にいってみた。
というのは、ショップ・ミリオンに寄ってみたかったから。
中にはカブ、ジャガイモ、アスパラ以外にも、きゅうり、きゃべつ、チューリップと、ほんとに色々な種があって、僕はすごく楽しくなった。540Gしか持ってなかったから、そんなにたくさんは買えなかったけど……。
春の月8日月曜日。
目が覚めると、ヴィータが美味しいご飯を作ってくれていた。
僕も料理の練習を始めたけれど、最近ようやく紅茶を淹れられるようになったばかり。いつかはこんなすごい料理も作ってみたいって思う。
外にはミリオンさんとマルシアが迎えに来ていて、ヴォルケーノタウンを案内してくれた。マルシアは自分の家よりおじいさんのガヤックさんの家の方が好きだと言ってた。僕は、博士の家の方が落ち着くかな。イースター遺跡も悪くないけど。
マルシアは新しい種袋と種を渡してくれた。アスパラの種らしい。連作作物のアスパラは、カブとはまた違った育ち方をするんだろう。
その後、せっかく送ってもらったんだけど、自分の足でもう一度ヴォルケーノの方にいってみた。
というのは、ショップ・ミリオンに寄ってみたかったから。
中にはカブ、ジャガイモ、アスパラ以外にも、きゅうり、きゃべつ、チューリップと、ほんとに色々な種があって、僕はすごく楽しくなった。540Gしか持ってなかったから、そんなにたくさんは買えなかったけど……。
2008/06/1820:40初めての収穫
「イノセントライフ――新牧場物語」
春の月7日日曜日。
今日はカブが実る日だ。
わくわくした気持ちで、いつもより早く目が覚めた。暇だから紅茶でも淹れようと思ったら、部屋にムーンライトさんとブランコ老人がいた。びっくりした。朝早かったからか、ムーンライトさんは立ったまま寝てたけど……。
畑では、カブの葉っぱはもっと大きくなっていて、根元からはあの真っ白なカブが顔を覗かせていた。張り切って引っこ抜くと、まるまるとしたカブの実が出てきた。スーパーとかで売ってる、冷蔵庫に入っている、あのカブだ。
あんな小さな種だったのが、毎日水をやって世話をしたら、こうやって大きくなったくれた。
そう、これは僕が育てたんだ……。
ブランコ老人の見守る中、僕は9個のカブを収穫し、出荷した。
これで、お金が手に入る。また、カブ以外の作物の種も買えるようになるだろう。
今日は日曜日だから、博士のところで健診――メンテナンスを受ける日でもある。
ムーンライトさんに、ヴォルケーノまで連れて行ってもらった。そういえば、ムーンライトさんは、森で見つけたという壊れたロボットを連れていた。博士に見てもらいたいのだとか。どんなロボットなんだろう。
家についた僕たちを、博士は温かく迎えてくれた。
初めての農作、イースターでの日々、そういったものを、博士は僕の記憶しているデータから知ることが出来たようだった。シャインポッドの中は心地よくて、博士の愛がそのままそそがれているかのような錯覚さえ覚えた。
初めてのメンテナンスは時間がかかり、僕はいつの間にか眠ってしまったらしい……。
春の月7日日曜日。
今日はカブが実る日だ。
わくわくした気持ちで、いつもより早く目が覚めた。暇だから紅茶でも淹れようと思ったら、部屋にムーンライトさんとブランコ老人がいた。びっくりした。朝早かったからか、ムーンライトさんは立ったまま寝てたけど……。
畑では、カブの葉っぱはもっと大きくなっていて、根元からはあの真っ白なカブが顔を覗かせていた。張り切って引っこ抜くと、まるまるとしたカブの実が出てきた。スーパーとかで売ってる、冷蔵庫に入っている、あのカブだ。
あんな小さな種だったのが、毎日水をやって世話をしたら、こうやって大きくなったくれた。
そう、これは僕が育てたんだ……。
ブランコ老人の見守る中、僕は9個のカブを収穫し、出荷した。
これで、お金が手に入る。また、カブ以外の作物の種も買えるようになるだろう。
今日は日曜日だから、博士のところで健診――メンテナンスを受ける日でもある。
ムーンライトさんに、ヴォルケーノまで連れて行ってもらった。そういえば、ムーンライトさんは、森で見つけたという壊れたロボットを連れていた。博士に見てもらいたいのだとか。どんなロボットなんだろう。
家についた僕たちを、博士は温かく迎えてくれた。
初めての農作、イースターでの日々、そういったものを、博士は僕の記憶しているデータから知ることが出来たようだった。シャインポッドの中は心地よくて、博士の愛がそのままそそがれているかのような錯覚さえ覚えた。
初めてのメンテナンスは時間がかかり、僕はいつの間にか眠ってしまったらしい……。
2008/06/1720:15カブの葉
「イノセントライフ――新牧場物語」
春の月4日木曜日。
今朝畑に行ってみたら、カブの葉が大きくなっていた。
地面の中でも、あの真っ白なカブが少しずつ大きくなっていってるのかも知れない。
そういえば、今日はブランコ老人が畑に来ていた。ちょうど水汲み場の前にいたから「邪魔です」って言ったら、「十年早いわ!」と怒られた……。
でも、水汲み場の水面に映る空は、真っ青で綺麗だと思う。
ところで、今日は紅茶を上手に淹れられた。
すごくいい香りがした。
春の月4日木曜日。
今朝畑に行ってみたら、カブの葉が大きくなっていた。
地面の中でも、あの真っ白なカブが少しずつ大きくなっていってるのかも知れない。
そういえば、今日はブランコ老人が畑に来ていた。ちょうど水汲み場の前にいたから「邪魔です」って言ったら、「十年早いわ!」と怒られた……。
でも、水汲み場の水面に映る空は、真っ青で綺麗だと思う。
ところで、今日は紅茶を上手に淹れられた。
すごくいい香りがした。
2008/06/1620:10また訪問者
「イノセントライフ――新牧場物語」
春の月3日水曜日。
次の日の朝、また訪問者がいた。
今度は、ショップ・ミリオンの店長ミリオンさんと店員のレニーさん。
二人が帰ってから、畑の世話をして、僕は部屋に戻った。
ふと、マレーヌさんの「美味しいものを食べることをしたほうがいい」という言葉を思い出した。ちょうどテレビをつけてみると、ドロシーのクッキングライフという番組をしていた。僕は、お茶やコーヒーの入れ方を学んだ。
これから少しずつ、料理も覚えていこうと思う。今日の紅茶は、蒸らし時間が足らなかったのだろうか、色がちょっと薄かったけど……。
春の月3日水曜日。
次の日の朝、また訪問者がいた。
今度は、ショップ・ミリオンの店長ミリオンさんと店員のレニーさん。
二人が帰ってから、畑の世話をして、僕は部屋に戻った。
ふと、マレーヌさんの「美味しいものを食べることをしたほうがいい」という言葉を思い出した。ちょうどテレビをつけてみると、ドロシーのクッキングライフという番組をしていた。僕は、お茶やコーヒーの入れ方を学んだ。
これから少しずつ、料理も覚えていこうと思う。今日の紅茶は、蒸らし時間が足らなかったのだろうか、色がちょっと薄かったけど……。
2008/06/1520:05訪問者
「イノセントライフ――新牧場物語」
春の月2日火曜日。
起きて畑に行ったら、町の人が二人来ていた。
一人はチャールズ・グレムリーさん。町長の息子さんだ。で、もう一人はマルコ・バンクスさん。バンクス・コーポレーションという大きな会社の社長さん。ちょっと信じられないけど、マルシアのお父さんでもある。
二人とも、僕がイノセントライフであることを知る、数少ない人物だ。
二人は、博士のやることに異論は挟まないけど、でも、無理なんじゃないかって言ってきた。
二人とも、このテクノロジーの時代に、精霊とか妖精とか信じてないらしい。僕も、本当に精霊とかがいるのかは判らない。でも、博士がやれっていったことだから、畑は一生懸命頑張るつもりだ。
二人はそれだけ話すと行ってしまった。
何しに来たんだろう。
それはそうと、昨日蒔いたカブが芽吹いていた。
まだまだ小さくて、これが普段知ってるあのカブになるなんて、ちょっと信じられない。
春の月2日火曜日。
起きて畑に行ったら、町の人が二人来ていた。
一人はチャールズ・グレムリーさん。町長の息子さんだ。で、もう一人はマルコ・バンクスさん。バンクス・コーポレーションという大きな会社の社長さん。ちょっと信じられないけど、マルシアのお父さんでもある。
二人とも、僕がイノセントライフであることを知る、数少ない人物だ。
二人は、博士のやることに異論は挟まないけど、でも、無理なんじゃないかって言ってきた。
二人とも、このテクノロジーの時代に、精霊とか妖精とか信じてないらしい。僕も、本当に精霊とかがいるのかは判らない。でも、博士がやれっていったことだから、畑は一生懸命頑張るつもりだ。
二人はそれだけ話すと行ってしまった。
何しに来たんだろう。
それはそうと、昨日蒔いたカブが芽吹いていた。
まだまだ小さくて、これが普段知ってるあのカブになるなんて、ちょっと信じられない。
2008/06/1419:50始めの一歩
「イノセントライフ――新牧場物語」
春の月1日月曜日。
その日は、いきなり「知らないジジイ」に起こされた。
その人は、遺跡の1階に住んでるブランコと名乗った。ムーンライトさんと一緒だ。やっぱり博士の知り合いらしい。もしかしたら、友達なのかも知れない。
ブランコ老人は、僕の最初の畑仕事を見守りに来たらしい。……暇なのかな。
なんと、ブランコ老人は、夜明け前に少しだけ畑を耕していてくれていた。
それだけじゃない。畑には、町の学校ヴォルケーノスクールの生徒たちがやってきていた。その中には、もちろんあのマルシアもいる。僕は博士の方針でスクールには通わないけれど、シャロン先生は出来ればみんなと友達になってあげてほしいと言っていた。
畑そのものは広いけど、封印されてる場所が殆どで、実際に耕したり出来る場所はそんなにない。
ブランコ老人の話では、大昔、イースターの民とヴォルケーノの民が戦争をして、それに怒った精霊たちがこの大地を封印してしまったらしい。でも、ヒトが自分の手で畑を耕し、作物を育てるならば、精霊たちは畑の封印をまた解いてくれるんだって。
ブランコ老人は、精霊たちが怒ったまんまだと、いつかはイースターだけじゃなくて島全体が滅んでしまうかもしれないとも話した。
……ほんとなのかな。
取り敢えず、こうやって僕のイースター暮らしは始まった。
まずは、今日植えたカブが実るまでは、イースターから出ないようにしよう……。
春の月1日月曜日。
その日は、いきなり「知らないジジイ」に起こされた。
その人は、遺跡の1階に住んでるブランコと名乗った。ムーンライトさんと一緒だ。やっぱり博士の知り合いらしい。もしかしたら、友達なのかも知れない。
ブランコ老人は、僕の最初の畑仕事を見守りに来たらしい。……暇なのかな。
なんと、ブランコ老人は、夜明け前に少しだけ畑を耕していてくれていた。
それだけじゃない。畑には、町の学校ヴォルケーノスクールの生徒たちがやってきていた。その中には、もちろんあのマルシアもいる。僕は博士の方針でスクールには通わないけれど、シャロン先生は出来ればみんなと友達になってあげてほしいと言っていた。
畑そのものは広いけど、封印されてる場所が殆どで、実際に耕したり出来る場所はそんなにない。
ブランコ老人の話では、大昔、イースターの民とヴォルケーノの民が戦争をして、それに怒った精霊たちがこの大地を封印してしまったらしい。でも、ヒトが自分の手で畑を耕し、作物を育てるならば、精霊たちは畑の封印をまた解いてくれるんだって。
ブランコ老人は、精霊たちが怒ったまんまだと、いつかはイースターだけじゃなくて島全体が滅んでしまうかもしれないとも話した。
……ほんとなのかな。
取り敢えず、こうやって僕のイースター暮らしは始まった。
まずは、今日植えたカブが実るまでは、イースターから出ないようにしよう……。